「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

良心

胸の奥が痛むから

誰かに冷たく当たったのだろうかと

心臓を取り出してみたら

錆びて居た

油を差して

錆を落とした心臓を

慎重に戻す

 

 

きやきやした痛みは取れたけれど

良心の痛みでは無かったらしい

何処かに持って居るのだろうか

優しさや正義など持ち合わせた覚えは無いのに

 

 

良心の正体など知らなくて良いのかも知れない

見せびらかす必要は無いし

持って居る振りをするのも疲れる

何時も機嫌を良くして

無邪気に遊んで居れば

其れで足りるだろう

後は鼻歌でも歌って居ればいい

勝手な奴だと

思われながら