「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

足跡

咲き初めた水仙が 立ちすくんでいる 蕾の間にまで、雪をたくわえて 静かに 雪明かりでぼんやり淡い寒空は 人の暮らしに寄り添う様々な色を隠す 真っ白な闇は音を吸い取って 密やかに固まった 振り向いて足跡を見遣ると 心細い形 雪が降れば消えてしまう 雪が…

沈黙

視線を遊ばせていたから 背中が空っぽになった 肩透かし 鎖骨が震える 三日月が刺さりそうで怖い 眼を瞑ったら 雪の匂いがした

即興

言葉遊びに現を抜かし迂闊に上擦る手持ち無沙汰の多彩な気持ち