咲き初めた水仙が 立ちすくんでいる 蕾の間にまで、雪をたくわえて 静かに 雪明かりでぼんやり淡い寒空は 人の暮らしに寄り添う様々な色を隠す 真っ白な闇は音を吸い取って 密やかに固まった 振り向いて足跡を見遣ると 心細い形 雪が降れば消えてしまう 雪が…
視線を遊ばせていたから 背中が空っぽになった 肩透かし 鎖骨が震える 三日月が刺さりそうで怖い 眼を瞑ったら 雪の匂いがした
言葉遊びに現を抜かし迂闊に上擦る手持ち無沙汰の多彩な気持ち
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