この窓を開けたら 杜若が観えないか 触れるもの全てを傷つけそうな深緑の刃に守られ 濃紫の、真白の冠を頂き 切れ長の黄色い眼で鋭く三方を見張りながら 人を寄せ付けぬ水辺に群れる 気高い花が観えないか 雨音が響く孤独の部屋の その堅く閉ざした窓の外で …
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