2008-05-01 小鳥 暖かいので 窓を開けて、ぼんやりと外を眺めていたら 真向かいに茂る木の枝に 鳥が一羽止まっていた 瑞々しい新緑の影にひっそりと その端正な姿を見せている 小さな鳥 名前は知らない しなやかな、ほっそりとした足で、しっかりと若木を掴んで佇むそれは黙っている 探しているの? 隠れているの? 休んでいるの? それとも 恋をしているの? 声を出さずに問いかけてみたけれど迂闊に物音をたててしまったから羽ばたいて、行ってしまった 遠くへ ぼんやりと外を眺めていたら少しだけ生き物の匂いを嗅いだ無機物に囲まれている自分もああ生きていると感じた