「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

明日

ほとんど眠らずに朝を迎え


そのまま街を徘徊していた


気が付けば


もうすぐ日付が変わる時刻


太陽にも嫌われた今日


ひたすら歩き続けた一日が


終わる




生きていると無味な日の方が多くて


退屈を噛み殺すのに苦心する


けれど生活はそれだけで済む筈も無く


無情な出来事が突然 訪れもする


明日は


何が起こるのか誰も予測が出来ない


だから生きているのは面白いのだと思う


どんなに疲れていても
どんなに辛くとも


眠っている間に朝日が昇れば


次の日になる


誰にでも平等に時は進む




眠ってしまおう


無駄な日など無い


とりあえず


そう言い聞かせて自分をあやしながら


羽根布団に身体を預けよう