「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

頭巾

明け方


小鳥達がさえずる


闇に隠れていた木々を太陽が照らし出す時


そのおしゃべりを聞きたい


何を話しているのだろう
  叫んでいる?


自然はいつも


話し掛けているのだと思う


けれど


人はそれを聞かなくて 聞こうともしなくて


痛い目に遭い続けて


沈黙ほど、怖いものは無いのに


警告に耳を傾けるゆとりさえ失って


あくせくと 無味な物を造っている


一番大切な物は何ですか


重い液体ですか、濃い気体ですか、光る固体ですか


何かが、間違っていませんか


小鳥達は


毎朝


訴えているのかもしれない


聞き耳頭巾が欲しい