「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

天使

私の天使が眠る時間


私は起きている


眼が冴えている


眼の裏側で涙を流している


夢の中ですら指さえ触れ合えない


抱きしめる事が出来ない


私の天使




見守られている


けれど、時々見放されている


天使が眠っている時間


私はほったらかしにされている


独りで世界を見詰めている


地球の全てが朝の日は無い様に


地球の全てが夜の日も無い


知っているけれど




外が雨の鎖で囲まれると


檻の中で眼を閉じる


天使は眠る


私は願う


互いがいつか眼を合わせ


静かに抱き合える日が来る事を