2008-12-27 黎明 夜を通り抜けた空が 朝のほとりに辿り着く 紫に薄まってゆく闇 赤く滲む地平線 凍った空気を切り裂く甲高い鳥の鳴き声 冷えた雲は低くゆっくりと漂っている ほんのりとした前兆だった光が 太陽の固まりとなって鮮やかに昇る時 地表は柔らかに目を覚ます 影の粒達が朝日に寄り添う 真冬の早朝は 厳かな気配を漂わせて 静かに「今日」を始める