「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

挑発

恐怖をしらない


幸福もわからない


中途半端に


ねじれている


そんな抜け殻の大人たちから


育たぬ前に去勢され


生き抜く力を鍛えられず


ただ、老いる事だけに熱心で


「今」を使い果たす子供たち


命の固まりだったはずなのに


生まれた時から疲れ


その重さを持て余し


唯一無二の人生の


主役を降りたがっている子供たち




無条件で愛されるはずだった子供たちよ


生きる事の疑問は


生きながらでしか答えが出ない


誰も教えてはくれない


正解は人の数だけあるのだから


恐れずに明日を信じればいい


誰からも忘れ去られ


大人に成れなかった子供たちよ


怠惰にのさばる大人たちを引きちぎれ


その屍を乗り越えて


歩き出せ


用意された


一度限りの人生を


自分の力で奪い返せ


希望の光はいつでも真っ直ぐに


挑む者達の顔を照らしてくれるはずだから