「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

守護

私の中に


獅子が眠っている


琴線がふるえるたび


その獅子もタテガミをふるわす
目を細めて、欠伸をする


でも、起きはしない





時々、目を開けて


じっとこちらを見ている


身じろぎをしないでいると


また、眠る





彼が立ち上がるのは


私が身の危険を感じた時


何か「ヤバい」ものに、怯えた時


彼は、のったりと起き上がり、しっかりと立ち


そして、吠える


怒号する


威嚇などでは無い
声そのものが武器


私の心身をその声が勇気づける


安心しなさい
僕はいつでも、お前を守る


目で、合図する


私は冷静になる


そして理性を取り戻す






私の中には獅子が居る


眠っている


たまに ごろんと横たわっている