「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

出発

待つ事に慣れてしまった


待たされる様に飼い慣らされてしまった


時が


掌から はらはら と


こぼれ落ちてゆく


甘え 甘えさせたから


互いを許し 束縛してしまったから


自業自得


けれど


ここを終の住処と定めたわけじゃない


逃げようと思ったならば、いつでも逃げ出せる






そう思いつつ、出て行こうとしなかった 臆病で






準備万端整えて


颯爽と出てゆきたい 


前に進むのであれば