「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

凝視

十五歳の私の


前髪を一直線に切りそろえた眼差しが


睨む


何を戸惑っているのか、と


残酷で幼稚な魂が


育たずに


見据える


無駄に年をとっているだけなのか、と


脅す


何も


持ち合わせていなかった


恐れをも、近づけなかった


そんな年齢が有った


私の心に
裏打ちをするもの


それは、十五歳の真剣な