2008-07-30 粉砕 砕けろ 一瞬、そう願った 私は車の窓硝子を殴った 頑丈な硝子は割れる事無く ただ、ひ弱な手に痣が残った 尊敬する先輩が 重篤な病だと知らされた やる方の無い思いをどうしようもなく 砕け落ちよと、硝子を殴った 砕け落ちよと、拳の骨で殴った 力不足のこの手には、紫の痣が残っただけで 骨さえ折れず くやしかった 病は気紛れで 味方に付ければ人生を教えてくれる けれど 敵に回すと患者は無駄に命を落とす もしくは、他人を殺す 先生、元気になって下さい 先生との会話が嬉しいのです 先生を知る、全ての人の祈りが 先生に、先生の病に、届きます様に