「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

罵倒

吐いた言葉が


毒色になって散らばる


誰かの急所をめがけて


直線で飛ぶ刃に成る


居所の無い身体と、行き場の無い魂が


激しく軋んで、汚い血を搾り出す


どこにも、なにもないのよ
どこにも、だれもいないの


唇を錆びた針で縫ってしまいなさい


毒を吐くのなら、誰かを傷つけるのなら


あなたは要らない子


自分で自分を指差して嗤いなさい




壊れるなら、木っ端微塵に砕けたい


誰か、とどめを


最期の情けを