2008-08-26 徒歩 少し頭を傾げながら 独りで 正気と狂気の境目を 歩いている 踏み外せば ストンと闇に落ちる 何も見えなくなる聞こえなくなる それが怖いから 爪先で探りながら まだ明るい、まだ大丈夫と 自分に言い聞かせて歩いている 時々立ち止まっている 常に踏み出す足の際に 落とし穴の入り口が用意されている そんな不条理を 抱え込んで途方に暮れる そう きっと自業自得 選択したのは自分 誰のせいでも無い 何かを憎んでも疲れるだけ 言い訳は過去に通用しない 少し頭を傾げながら 私は歩いている 何故、歩くのかわからない でも歩いている 生きている