「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

信号

雨の夜


世界の片隅の部屋に取り残され


ひとり


誰も読まない言葉を綴る


繰り言
繰り言


外は雫で満たされているのに


内側は涸れている


飢えている


こんなにも穏やかな夜なのに安らげない


隙間だらけの気持ちから


血の様な溜め息が滲む


 S O S

 S O S


聞こえませんか 届きませんか


どうすれば


溶け合う事が出来ますか


だれかと なにかと


 S O S

 S O S


世界の片隅の忘れ去られた部屋に取り残され


誰も知らない言葉を綴る



ひとり