2008-10-30 迷路 横目で見遣ったら、そこには混沌 萎縮した意識の外に放ったらかしの無意識 自我はさっきから水蜜桃を齧っている 他者の視線は混線し ナイフは出番を待ち伏せる 飛んでいるのはインク壷 追いかけるペンは日記から逃げ出す 赤い月が笑うから 白兎は泣いた 憂鬱と陶酔の境界 瀬戸際はいつも後ろで見張っている