「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

夢中

夢にまで見た夢は夢のまた夢


背伸びをしても届かないから


ジェイコブスラダーを待ち侘びる


けれど、それは空気の煌めきで


私はエルメスの翼靴を持っていない


少彦名の様に粟に乗って飛んでみたいけれど


まだ畑に芽吹きは無い





希望も願望も混沌


叶えられるものと、叶えられないものの境界を決めてしまえば


きっと大人に成れるだろう、でもそれは夢でなくなる


夢にまで見た夢は夢のまた夢


未成熟の魂は愚かで


私は夢を見続ける