2010-03-17 存在 無意味な言葉は要らぬと言われて 私の口はなくなった 口がなくなったから綴ろうと思ったら 下らぬ事を書くなと言われて 私の腕はなくなった 書く事が出来ずに泣いていると 泣くなと言われて 私の眼はなくなった 何も出来なくなった私がうろうろしていると そんなものは要らないだろうと言われて 私の脚はなくなった ひっそりと、明日の事を考えていると 無駄な事は考えるなと言われて 私の脳はなくなった 何もなくなった私は 宇宙の果てに放り出された