「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

知識

歴史の襞をめくろうとすると


自重を発揮して


影を隠そうとする


変化するその時々の力を借りて


知ろうとするものを四次元の彼方へ放逐する


真実は幾重にも折り重なりあう思惑に包まれ


その糸口は絡まり、扉には鍵を掛け


誰からも、どの角度からも


容易く見えない様に、仕組まれている


数限りない人々が


挑み、諦め、そして消えた




闇の形を明らかにするには


強烈な光を当てて


その輪郭を現さなければならない




光とは


何なのか


その光の源を


持ち得る力を支える思いは何処に有るのか


それは一途な思い、ただそれだけなのかもしれない


真実のありのままの姿を見詰める気持ち


正義と、呼ばれるもの




行け


心の命じるままに


進め


無心に


鍵は必ず見つかる


見付けるべく考え、行動せよ


弾き飛ばされ、真空に彷徨っても


迷宮に閉じ込められ、朽ち果てても


思いは繋がってゆく


前屈みになって、何かを覆い隠そうとしているものには


必ず隙がある


もしくは自らの防具の重さに崩壊してゆく


歴史に隠されたもの


過去を


知らねばならない


未来へ伝える為に


隠された闇を


透き通った瞳をして生まれて来る子供達が受け継がない様に