「鏡の見る夢」

夢にまで見た夢は夢のまた夢

物語

遊ぼ?

遊ぼう。

 

色彩の妖精は語らない

硝子の向こう側から

言葉の魔法使いに絵をそっと見せる

魔法使いは皆を集め

その絵の物語を語り出す

私達はニコニコしてそれを聞く

 

もっとお話しして

もっとお話しして

 

今日はここまで

魔法使いも又

硝子の向こう側に静かに去って行く

 

遊ぼ?

遊ぼう。

 

何時も突然

始まる物語

何度も色々なお話が繰り広げられた

幾つもの優しい笑顔が硝子を透過して繋がった

 

これは夢?

いいえ現(うつつ)

美しい絵と豊かな言葉が確かに出会った

物語を聞いた私達はきっと忘れない

妖精と魔法使いの

暖かで大切な

世界

 

遊ぼ?

遊ぼう。

                                     パラさんに捧ぐ